例えばきみが六等星だったとしても
2008年頃からJr.のおたくをしてきて、最後の記憶は2015年3月NEWSのコンサート。プライベートでなんやかんやあり現場に行くことはその後なかった。しかしおたく体質というのは自分の真髄にあるらしく、常に推しを求めて2次元やソシャゲ界隈を練り歩き、そして舞台俳優へと辿り着いた。
舞台俳優のおたくは楽しかった。Jr.にも2次元のキャラクターにもなかった"応援していることへの見返り"が事実として残っていった。それは勘違いであることがほとんどかと思うが、勘違いでもよかった。そんな勘違いをできる材料がそこかしこにあることが楽しかった。
そんな経緯があったから、わたしがJr.のおたくに戻ることはもうないだろうと思っていた。あまりに遠すぎた。ステージで歌って踊るきみとの距離も、チケットが必ず当たるとは限らないことも、応援している声が届いているのかわからないことも。
じゃあなんで
今、原点回帰しているのか
それも、Jr.の中でも無所や干されが好きだったわたしが、ステージの中心で輝くきみをすきになったのか
舞台俳優のおたくは楽しかった。でも、少しだけ、しんどかった。純粋に楽しめなくなっている自分もいた。通えなくてごめんなさいとか、推し被りにどう思われてるかなんてつまらないことを考えて、趣味が義務になるってこういうことかぁって思った。そんなことを思っちゃうことが悲しかった。それに気付いて悔しかった。
たぶん、岩﨑大昇くんに見つけたものは癒しだったと思う。
20半ばでまだおたくを続けていて、まわりの友達は結婚し始めて、それでもおたくはやめられなくて、趣味がないと仕事をがんばれなくて、でもその趣味も辛いものになってしまって、八方塞がりだったわたしの癒しだった。
岩﨑大昇くんはとても穏やかそうに見える。常に話すトーンが同じで、感情の起伏が激しくなく、みんなの話をよく聞いていてふにゃふにゃと笑っている。かと思えばメンバーからはよく気が回る評判で立ち位置や振り付けが間違っていることに気付ける視野の広さもある。
なんとなくこちらも温かい気持ちになるアイドルだな、と思った
パフォーマンスはまだまだ、と思うところもあるけど楽しそうに嬉しそうに踊ってるところがすきだ。伸びやかで爽やかで柔らかい歌声もすき。唯一無二の歌声。あの歌声は彼のいままでの育ちが現れてるなぁと思っていて、彼を取り巻く環境に感謝する日々である。
彼の飾り気のない振る舞いが、そのナチュラルさが、遠くからでいいからずっと見ていたいと思える決め手だったように思う。
根っこがおたくなので、恐らくまた現場に通い詰めたりグッズを買い漁ったりして自分の首をしめることになるのかなあとか、そして勝手に自滅して大昇くんのこと嫌いになっちゃったらやだなあとか、色々思う。
色々思うけど、いまはふにゃふにゃ笑ってる大昇くんについて行ってもいいかなってなんとなく、思うのだ。決意とか、永遠とか、約束とかそんなんじゃなくて、ほんと、なんとなく。
色んなJr.を見てきた。
ゴシップが出て辞めてしまった子、粘り勝ちでデビューした子、デビューしてからもくすぶってる子、長らくJr.として頑張ってる子、、
特に信仰はないし、こんなときだけ神頼みでなんともずるいけど、きみを見てると願わずにはいられないのだ。
どうか優しいきみの周りが、優しい人やもので溢れますように。つらいことがあっても周りの人と乗り越えていけますように。きみが一番いいと思った形できみの夢が叶いますように。
岩﨑大昇くんというアイドルがいつまでも輝き続けますように。