それは祈りのような

すきなこのことをすきかってに

お誕生日おめでとうぶろぐ


「よく秋は別れの季節って言うからね」


真っ白な肌をしたアンニュイな雰囲気のおとこのこ。大人びた面持ちでコーヒーをおいしいと言う、16歳の大昇くんに恋をした。第一印象は儚くて可憐なおとこのこ、だった。"いつから好きなの?"と聞かれれば迷わずこの瞬間だと答える、恋に落ちた瞬間の大昇くんをなんどもなんども頭の中で反芻する。

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16歳、どんな1年だったかな?

はじめてのことがたくさんたくさんあって、どんどん前に出る機会が増えて、大勢の前で自分の気持ちを話すことが増えて、ポスターに大きく載るようになって、カメラに抜かれる回数も増えて、わたしはその度にうれしくてうれしくてちょっぴり心配しながら、大丈夫かな、って思いながら応援していた。

衣装の裾をぎゅうっと掴む指やそわそわと所在無く動く左手を見るといつもわたしも手に汗握っていたし、16歳の大昇くんには荷が重いんじゃないかなって思ったこともたくさんあった。


でも大昇くんは本当につよい子で、(つよいっていうのは力のことじゃなくて思考のしなやかさとか、吸収力とか、現状をまっすぐ受け止めることとか、そういうの)わたしの心配をよそに、着実に、びっくりするくらいのスピードで堂々としたアイドルになっていった。カメラに向ける視線がある瞬間からガラッと変わったのを、大昇くん自身は気付いてるかな。そしてカメラに向ける笑顔がとびきり柔らかく自然に可愛らしくなったことも、気付いているのかなあ。(元々好きになった時点でウルトラスペシャル可愛くてこんなわたしの理想を超える理想の子っていない!って確信してたんだけど大昇くんは毎日それを超えてくる天才なので)

この1年間客席の隅っこやテレビの前から大昇くんの姿を見てきて、とても勝手にだけど、きっとアイドルとしてのアイデンティティを確立できた1年だったんじゃないかなっておもっている。大昇くん個人としても、美 少年としても。そしてわたしはそんな1年を見届けることができて、まっすぐ捉えることができて、素直に成長を喜び慈しむことができてこんなしあわせなことってないとおもっている。

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いつもたのしそうにステージに居てくれるところがすきだ。わたしが大昇くんに会いに現場に足を運ぶ理由ってこれに尽きるって最近は思う。すきなところ、数えきれないくらいあるしむしろすきなところしかないんだけど、こういうプロ意識の高さやムラのなさ、安定感みたいなものを感じるたびに大昇くんの情緒の成熟にびっくりしてしまう。むしろ16歳なんだからもっとむすっとして上手に笑えない日があったって、適当に仕事をしたい日があったって、特に理由もないのに休みたい日があったって、それも成長の過程で愛おしく思える日がくるはずなのに、大昇くんはファンを裏切らない、少なくともわたしは裏切られたことがない。(裏切る/裏切らないって大層な言葉だしめちゃめちゃ主観なので人それぞれボーダーが違って曖昧でちょっと語弊がうまれるかもしれないけれど)。大昇くんに会いに行くたびに心の底から来てよかったと思えるし、大げさでなく生きててよかったと思う。この世は生きるに値すると気付かせてくれる、かけがえのない存在。

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大昇くんの声がすきだ。大昇くんの声って、空気の割合が多くて、大きな声を出しても角がなくて、それでいて篭らず主張もある。はっきりめに話しているときは甘いクリームみたいな感じで可愛らしく、小さめで話しているときは低くやや引っかかる感じもあって、男の子を感じる。言葉は言葉としてはっきりと聞こえるから滑舌が悪いわけではないのに、輪郭は柔らかく溶けていて、優しく届く。本当に不思議な魅力のある声だと思う。あとこれははちゃめちゃに個人的な感覚で伝わらないと思うんだけど、声の響くたかさがわたしの心臓のあたりでとても心地が良い。わたしはわりと社会人としては致命的なくらい敏感な方で、元々ない自己肯定感がさらに萎んで霞んで、すぐに食べれなくなったり眠れなくなったりする。大昇くんを初めて認識した時に"癒しだ"と感じたのはそんな彼の持ち合わせた声の感触だったのかな、と今更ながら腑に落ちる。真綿みたいに柔らかく、春風みたいに明るく心地よく、朗らかに仲間たちと喋って笑っている大昇くんの声に今日も恋をしている。

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そして大昇くんの思いが、届けてくれる声がいつも上を向いているのもすきだ。いつもいつも"僕についてきてください"って言ってくれるその覚悟と広く頼もしい背中がすきだ。

大昇くんは全然努力や苦労を見せないしそんなものまるで存在しないかのように、晴れの日に干したお布団みたいにあっけらかんと笑ってそこに居てくれる。そんな大昇くんの姿に何度救われたことだろう。

"僕はこの前までただの学生だったのに、今は「元気をもらってます」と言われる立場に。自分でも不思議ですが、そういう声にちゃんと応えられるのがアイドルなのかなと思います。"

5千円貰ってしぶしぶオーディションに行ったおとこのこが、特技披露もせずにずっとハンバーガーを食べてたおとこのこが、今やJr.のトップに昇り詰めようとしている。雨の日も風の日も、体調の悪い日も、気分の乗らない日も笑顔でステージにいてくれる大昇くん。子犬の成長みたいなスピードで色んなことができるようになる大昇くん。アイドルという道を選んでくれて、そしてここまで力強く歩んでくれてありがとう。今まで数え切れないほど他の選択肢はあったはずなのに、アイドルでいてくれてありがとう。愛おしくて、だいすきで、泣きたくなるくらい大切だ。


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もっと早く出会いたかった、と折に触れて思ってしまう。Jr.担の、いや、何かしらのおたくをしているうえで切っても切り離せない感情だ。でも、例えばあの日より早く出会っていたとして、わたしは大昇くんに恋をしただろうか。たくさんの星の中から大昇くんを見つけられただろうか。

自信を持って見つけられたとは言えないのが事実だ。昔のわたしは何かしらにつけて偏屈で、例えば推されのJr.はお気に入りだからそこにいるんだろうとか、ファンが増えると遣る瀬無くなる気持ちとか、自分だけのあなたでいてほしい、とか。とか。なんやかんやと色々経験してぐちゃぐちゃになったり絶望したり、でも、それでも前を向けたらと、すきなひとをまっすぐ応援したいと思ったあの時のわたしだったから、あの瞬間の大昇くんだったから。

見つける機会はそれまで何度かあったのだと思うけれど、きっとあの瞬間しかなかったのだと確信めくものがある。合理化だとしてもいい。あの日見つけた光が、あの日わたしの中に生まれた感情が今日まで揺らぐことなく、ますます広がりわたしを豊かにしてくれているから、それがきっと答えだ。


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心が挫けそうになるとき、ちょっぴり頑張って人になにか言わなきゃいけないとき、うまく眠れないとき。

目を閉じて大昇くんのことを思う。それがどんなにわたしの救いになっているかなんてきみは一生知らなくていい。

ずっとずっと、眩いステージの上で、広く高い場所で、煌めく衣装を着て、頬にひだまりを乗せてふにゃりと笑っていてほしい。言葉せずとも支え合って、ときにぶつかって高め合えて、そんな仲間がそばいるといい。誰かを救う歌声を、誰かの心に寄り添うその歌声を、たくさんたくさん響かせていけるといい。そしていつかきみが夢を叶える瞬間を、一緒に過ごせるといい。



17歳、どんな年になるかな。

岩﨑大昇(17)の世界、こんなにりあ恋がち恋結婚結婚言われててまだ結婚できない年齢なの、時間軸がずれすぎててこわい。でも、たのしみね。どんな景色を見せてくれるのか、どんな未来をつくっていくのか。小さなほころびも、擦り傷さえも、アイドル岩﨑大昇として届けてくれるすべてを大事に大事に守っていきたい。



もうすぐ大昇くんが別れの季節と零した秋が来るけれど、そんな季節も乗り越えてこの先ずっと大昇くんに着いていきたい。ずっとって、わたしもわかんないけど。来年も同じ気持ちでいられたらいいな。




16歳、ありがとう。17歳、おめでとう。





2019.08.23